私とキスと横恋慕。
***
しばらく私たちは空元気で遊び続け、
お昼時、4人掛けのテーブルを囲んだ。
「うはぁ~、やっぱ遊園地楽しい!」
「次お化け屋敷行こうぜ。」
「いいね!」
「えー…お化け屋敷…?」
私たちが嬉々として話していると、美羽が不安そうに呟いた。
「あ、美羽怖いの嫌いなんだっけ…」
「ううん。ちょっと苦手なだけ。
でも…」
美羽は照れ臭そうに隣に座る桐山を見た。
「桐山くんが一緒だから…大丈夫。」
「そっか!よし、じゃあ次お化け屋敷ね!」
ああ、ヤバイ。
今の一瞬、言っちゃいけない何かを言おうとした。
危なかった。
私は自分が言いそうになった台詞を考えないように奥底にしまいこんだ。