私とキスと横恋慕。




「あーあ。もう閉園時間だね…。」


隣で歩く美羽が残念そうにそう呟く。


お化け屋敷のあと、何個かアトラクションを回っていたらあっという間に暗くなってしまった。


あのあと桐山が私に触れてくることはなくて…

残念なような、安心したような。




「最後だし、観覧車行くか!」

「さんせーい。」



御岡くんの提案に賛成し、私たちはライトアップされた観覧車に向かった。




観覧車は閉園間際なだけあって、比較的混んでいた。



「ねぇ、沙々♪」


「ん?」


なんか妙にニヤニヤしてるな、美羽。



「なんかさ、沙々、今日いつにも増してかわいい気がするんだけど。」


「え!?」



予想もしてなかった言葉にかなり驚いた。







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