私とキスと横恋慕。
でもなんで急に飲み物なんて…
まさか、私が困ってるの気づいて?
ってまさかねー。
桐山がそんな優しいことするわけない!
とも言い切れないけど…
「沙々?」
「あ、ごめん!何?」
「あの様子だと、仲直りに近づいてるのかもね、って言ったの。」
「かもね!良かった~」
確かに桐山から話しかけたのは意外だ。
ちょっとでも御岡くんのこと許してくれたってことだ!
やった。
「桐山たちが行ってる間に観覧車の順番回って来ないよね…」
「ね、ねぇ、沙々。それよりさっきから前の人たちがチラチラ見て…「君たち女二人だけ?」
「え」
なぜか急に前に並んでいた若い男の人二人に話しかけられた。