私とキスと横恋慕。
「桐……山?」
「っ、ハァハァ…」
「な、なんだよ、コイツ!」
桐山は鋭い目付きで男を睨んでいる。
「コイツに触ってんじゃねぇよ」
「は、ハハっ…こんな不良が彼氏かよ!
君、趣味悪いね。」
「はっ!?彼氏じゃな「テメェ、何きたねぇ口開いてんだよ。」
「っっ!」
桐山が今にも掴みかかりそうだったので、私は慌てて彼の腕にしがみついた。
「桐山、もういいって。
周りのお客さん怖がってるし!ね?」
「よくねぇよ。コイツ…「桐山!」
御岡くんの声で桐山は動きを止める。
「もうやめとけ。」
「…………」
長い沈黙のあと、桐山は舌打ちをして男に向けていた拳を下ろした。