私とキスと横恋慕。
「桐山ー!ふざけるのもいい加減に…」
「じゃあさ、同い年ならキスできるじゃん。」
「キ…へ?」
抱きかかえられてる今の状況で、桐山から逃げるすべはない。
ううん、逃げる意思がないの方が正しいかも。
そっと触れる唇から、桐山の体温が伝わる。
一昨日キスしたばっかなのに、すごく久しぶりな気がする。
なんでだろ。
触れるような優しいキスが、次第に噛みつくようなキスに変わっていく。
「お前、飴食べてんじゃん。」
「…桐山が日直サボるから。
先生がくれた。」
桐山は「そりゃ悪かったな」と言うと、
私の口の中からキャンディーを盗みとった。
「ちょっ!」
なんかすごい恥ずかしい…!
「甘すぎ。」
その言葉に私の心臓は射抜かれた。