私とキスと横恋慕。
「きりや…っ…うぅ…」
「泣くなって。
てかお前鈍すぎ。」
「だっで…きりっ…が、わがりづらいがらぁぁ」
「何言ってんのかわかんねぇし。」
桐山はカラカラと笑って、子どもをあやすみたいに私を担いでいる腕を上下させた。
私も見事子どもみたいに、次第に落ち着いていく。
「…………最初から…好きだったよ。
俺にビビんないで話しかけてきて、
ちっせぇのに気だけは強くて、
ピョコピョコ動き回って見てて飽きない。」
なんか途中からあんまり誉められてない気が…
「なのにお前は俺のことなんか気にも留めてない発言ばっかで、
半ばやけくそで竹内の告白を受け入れた。
ホントにひでぇことしたと思ってる。」
「でも…美羽も自分が悪かったって言ってた。」
桐山はその言葉を聞いて、少しだけ口角を上げた。