私とキスと横恋慕。
「美羽…」
「沙々、幸せになってね。」
「っっ!!バカァ!」
私もとうとう涙がこみ上げ、視界を揺らした。
美羽の制服の裾を掴んで言った。
「もう十分幸せだ!!
美羽がこうやって私の友達でい続けようととしてくれてる。
それだけでもう…っ」
「……沙々」
「美羽…大好き。私の親友っ…だから。」
「うんっ、うん!」
美羽は泣きながら笑顔を浮かべた。
涙に混じり、粉っぽい雪が空から降ってきた。
冬の象徴だ。
私の大好きな冬の
空の涙だ。