私とキスと横恋慕。




****



私たちの半修羅場(?)から約2ヶ月が経ったころ―


3月。

私たちの"高校2年生"は終わりに近づいていた。






「もうすっかり暖かくなったね~」


「そう?まだ寒いけど。」



卒業式が終わったあとの教室で美羽と話をする。


もうすっかりわだかまりは溶けていた。




「春はやだなー。花粉あるし。」


「でもあったかくて好きだよ?

なんか明るいし。」


「でも痴漢も増えるし。」


「でも恋もする。」



美羽が声をあげて笑うので、それ以上何も言えなくなる。



「沙々、桐山くんとうまくやってる?」


美羽は淀みなく、そう尋ねた。






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