私とキスと横恋慕。
「そんなに不幸になりたいなら、今犯してやろうか。」
「嫌……」
「にしても可愛い顔してんな。
桐山は本当抜け目ねぇっつーか…。」
「きり、や…ま…」
飯島が私のブレザーのボタンをちぎっていく。
「桐…山……」
覚悟を決め、目をつむった時、私たちがいた教室の扉が勢いよく開かれる音を聴いた。
「来やがった。」
飯島は私の上からどき、不気味な舌なめずりをした。
「テメェら…」
桐山は今まで見てきた中で一番冷たい目をしていた。
「一人残らずぶっ殺す」