私とキスと横恋慕。
「くそっ…くそ……」
私が疲れ果て、床に座り込むと、
飯島は満足げに私を見下した。
「おい、そろそろ心の準備はいいか?」
「……はぁ、はぁ…」
疲れきって声がでない。
「できるだけ優しくしてやるよ。」
絶望的だ。
こんな状況なのに、私が傷つくことより
飯島の思い通りとなる私を桐山に見られることの方が怖かった。
せめて…それだけでも防ぎたい。
「待って…」
「あ?」
「二人きりがいい。静かで…薄暗い部屋。
初めてだよ?叶えてよ。」
どんな屈辱だって耐えて見せる。
だから…お願い、言うことを聞いて!
「やだね。」
やっぱり…
こいつに期待した私がバカだった。