私とキスと横恋慕。




「とりあえず全員大事に至らなくて良かった、ってな。」


え…

この声…


声のした方を見ると、そこには案の定

御岡くんの姿があった。



「御岡…くんっ」


「助けが遅くなって悪かった。

時間稼ぎのために、仲間が来るまで飯島の機嫌損ねるわけにはいかなかったんだ。」


現実だ。

ちゃんと…御岡くんは、私の友達は、

信じた通りの人だった…。



「良かった…。

御岡くんが友達のままで…」


「嬉しいこと言ってくれるなぁ」



御岡くんが今まで通りの人懐こい笑顔を浮かべると、桐山はすかさず彼をにらんだ。



「ハイ、ハイ。分かったって。

邪魔者はとっとといなくなるよ。」



「じゃ、邪魔者って…」



だってここ…

多分桐山の部屋でしょう?

御岡くんが帰るとなんかいろいろまずい気が…





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