私とキスと横恋慕。




「…な…んで…」




痛い。



桐山は私の質問には答えずに私の上からどいた。



「送る。立てるか?」


「…………うん」












それから家に帰る道中、

桐山と何を話したのか覚えていない。



別れ際桐山がまた「ごめん」と言ったことだけが頭にこびりついて、

うまく思考できなかった。



なんだか夢の中の出来事みたいで


涙は出なかった。






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