私とキスと横恋慕。
「……言いたいこといっぱいあるけど、
まずは理由教えてくれない?
無理にとは言わないけど…」
私の頬の傷はほとんど残らなかったから、
あんな事件があったことも美羽は知らなかった。
「…………なんかさ、うーん…
やっぱ住む世界が違うっていうか…
危険に巻き込むから、とか言って桐山がフったんだよ。」
「っっなんで拒否しないの!」
「したよ!!」
教室でつい大きな声を出してしまい、
はっと我に返った。
「ごめん……」
「とりあえず外出よっか。」
恥ずかしくって周りを見れなかったけど、
幸い桐山はいなかった、と思う。