私とキスと横恋慕。
それに顔も結構好きなタイプなんだよね…。
…なんて、やましいことを考えてみる。
後で…話しかけてみよう。
別に彼氏候補に入れる、なんて恐れ多いことはしないけれど、普通に友達になってみたい。
灘崎くんには友達が多いし、
何かいい収穫があるかもしれない!
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チャイムが鳴り、授業が終わると、一斉にみんなが席を離れ始めた。
よしっ、私も!
いざ、灘崎くんの席に向かおうと席をたったその時、
「おい、灘崎ー」
私の身体は硬直し、ロボットみたいにかくかくした動きで自分の席に座り直した。
ぎゃー!!
めっちゃ恥ずかしい…!今の動き!
明らか挙動不審なことしちゃったよ…。
灘崎くんに私より先に声をかけた主。
もちろんアイツだ。
桐山 景。
クラスがおんなじっていうのは本当にやりづらい。