私とキスと横恋慕。




それに顔も結構好きなタイプなんだよね…。


…なんて、やましいことを考えてみる。


後で…話しかけてみよう。

別に彼氏候補に入れる、なんて恐れ多いことはしないけれど、普通に友達になってみたい。


灘崎くんには友達が多いし、

何かいい収穫があるかもしれない!



**


チャイムが鳴り、授業が終わると、一斉にみんなが席を離れ始めた。


よしっ、私も!


いざ、灘崎くんの席に向かおうと席をたったその時、

「おい、灘崎ー」


私の身体は硬直し、ロボットみたいにかくかくした動きで自分の席に座り直した。



ぎゃー!!

めっちゃ恥ずかしい…!今の動き!

明らか挙動不審なことしちゃったよ…。



灘崎くんに私より先に声をかけた主。

もちろんアイツだ。

桐山 景。


クラスがおんなじっていうのは本当にやりづらい。






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