私とキスと横恋慕。
「まぁ、その話は置いておいて、
灘崎くんに話しかける機会ができたんならいいじゃん!
話しかけてみれば??」
「え…うん、そうだね。」
放課後でみんな教室から出ていっているが、
灘崎くんは机の上で何やら課題をしているようだった。
今なら桐山もいない。
「行ってみようかな…」
「お、さすが沙々!!
行動力ある~」
「うう、やっぱ緊張するかも!
美羽!!一緒に行こう…」
「それじゃあ、私がおじゃま虫でしょ??
頑張ってこい!!」
「え、あ、ちょっと待っ…」
美羽はヒラヒラとあたしに手を振り、
教室から出ていってしまった。
美羽、勘違いしてるよ~!
別に灘崎くんを彼氏にしようとか思ってないんだから!!
「もう…」
仕方ない…か…
私は覚悟を決めて、灘崎くんの席に向かった。