私とキスと横恋慕。
「ねぇ、桐山」
「……
なんだ。」
「そばにいてほしい。」
「っ、でも…」
桐山はなおも苦い顔をする。
「好き同士なんだよ?
どうしてそばにいちゃいけないの?」
「また喧嘩に巻き込まれるかも…」
「次は桐山が必ず守ってくれる。」
「保証はできねぇよ…」
「………」
「だからやっぱ…「っいい加減にしろ!!!!」
私の大声に、桐山は猫みたいにビクッとした。
「っっ、そばにいなきゃ、私が不良に喧嘩売りにいくぞ、コノヤロー!!!!
よくも私と桐山のラブラブを邪魔しやがったな~!!って!」
とうとう我慢の限界になったあたしは、桐山に向かって感情のまま怒鳴り付けた。
桐山が強情なのが悪い!
桐山は空気の読めないあたしのキレっぷりに、最初はキョトンとしていたが、
数秒の沈黙のあと、ブッッと吹き出した。