私とキスと横恋慕。



や、やばいやばいやばい!!

テスト?
何それ。聞いてない。(←なわけ)

どーしよ。
テストの存在忘れてるとか前代未聞だよ!!

私ただでさえバカなのに、その上ノー勉なんて、
人生をどぶに全力投球で捨てるようなもんだよ。


と、とにかく!
一分一秒でも早く…

勉強…!!


私は急いで教科書を出すが、
慌てているせいですべて床にバサバサと落ちていった。

ふ、不吉…!!

今「落ちる」とかいうワード不吉すぎる!

テストも全部赤点で落第になるんじゃ…!!!



バシッ



「へ…」


「お前はアホか。落ち着け。」



上を見上げると、そこには冷静に私を見下す桐山が立っていた。



「お、おー!き、きりきりきり桐山」

「キリキリしすぎ。」

「あはははははは。
なーに余裕ぶっこいてんの?
明日からテストだぞ!
勉強しないといくら桐山だって!ははは!!」

「だから
落ち着けって。」


桐山は私の両ほっぺを外に思いっきり引っ張った。


「いっ、いひゃい!!」

「落ち着け。」

「ひゃ、ひゃい。」

「よし。」


桐山は私のほっぺを離すと、ふーっと一息ついた。



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