私とキスと横恋慕。



「窓側の後ろ!!
授業中だ!黙りなさい!!」


クラス中が静まり返った。

今そんなにうるさい声で話してたか…?
しかも話してる内容も数学についてだ。

俺が反論しようとしたとき、御岡が先に口を開いた。


「数学の質問してただけなんですが?」


御岡の挑発するような言い方に山口は片側の口角をピくつかせた。


「なんだ?その態度は…」

「せんせ。ホントですよー。」
「御岡くんは桐山くんに数学の質問してましたー。」


田中と安田も嫌味っぽい言葉で、俺たちに加勢した。


「もういい!!
反抗するのなら容赦はしない!
出ていきなさい!!」


「はいはーい。」
「うっぜ」

三人は速攻で席を立った。

俺も反論するか迷ったが、諦めて三人に続こうとした。




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