私とキスと横恋慕。
とにかく、私のバカっぷりはすごかった。
学年最下位を行ったり来たりする私の学力は
いくら進学校と言えども、受験において足枷でしかなかった。
(この間の中の下のテスト結果は、実は私にとってかなり革命的だったという…。)
夏休みは景と一緒に毎日図書館で勉強した。
邪魔をしないように静かに勉強しているつもりでも、
わからない問題はどうしてもあって…
それを聞く時間が本当に申し訳なかった。
夏休みが明けると、みんな完全に受験モード。
景の第一志望のA大は景でも及ばない天才ばっかが目指すようなところで、
2学期から私になんて構えないくらい景は勉強に没頭していた。
そんな中、私の勉強に付き合ってくれたのは美羽。
美羽だって大変なのに、私のわからないところはわかるまで教えてくれた。
そして美羽は10月頃に推薦で合格し、
そのあとはずーっと私の勉強を見てくれたのだ。
私の合格は美羽ありきなのです。
景とは夏休み以降、事務連絡を交わすくらい。
冬休みが明けてからは、授業もなくなり、
ここ1ヶ月会うこともできなかった。