私とキスと横恋慕。
「ここ、うち。」
ゆっくり歩いてきたから、家に着いたのは日が暮れてからだった。
「んじゃ、また明日、放課後。」
「なっ、な!もう二度とあんなことしないからね!」
「逃げれるもんなら逃げてみろよ。」
あー、くそ。
くそっ…
カッコいい。ハマってく。
「……っ、今日、あり…がとう。」
「いいよ。俺がやりたいようにやった結果だし。」
ドキッ
あーもうダメだ。
好きだ。
好きだよ、桐山。
私は誰にも気づかれてはいけない、
秘密の横恋慕をその日、始めた。