私とキスと横恋慕。
「えと…今のは…いや、うーん…」
プロポーズ…?
バカにされた…?
怒った方がいいのかな?
「ブッ…ハハッ…」
「なっ、何笑ってんの!!?」
「夢、結構簡単に叶いそうだわ。」
「やっぱからかったなぁ!!」
私が景の背中をバシバシ叩くと、
景は小走りで逃げた。
「沙々、大学生になったら一緒に住むぞ。」
「へっ!?」
景はいつもの調子でニヤリと笑うと、
また小走りで行ってしまった。
「早く帰るぞ、小学生。」
「ま、待て!つり目!!
も、もっかい!もっかい言って!!」
私は心地よい冷たい空気の中、
景の小走りを必死で追いかけた。