私とキスと横恋慕。
***
「おはよ、景様。」
「んあー。」
「朝ごはんまで作っちゃいましたよ。」
「……」
同棲して分かったこと
景は寝起きがめちゃくちゃ悪い。
「…いただきます。」
「いただきます!!」
あと、朝はつり目がまだ垂れてて、怖さが半減する。
「今日、景の大学も入学式だよね?
早めに出発しないと…」
「んー。
…そーいやお前、スーツ着てんな。」
「そう!うちの短大も入学式今日だからね!
どう?似合う?大人っぽい?」
「……んー……」
景は答える前にご飯を口一杯に頬張った。
「…………」
めっちゃモグモグしてる…。
さっきの『んー』が答えなの!?
微妙ってこと!?
「…………(ゴクン)、よくお前のサイズに合うスーツ売ってたな。」
「ぅおい!!」
答える前に食うな!
そして回答は予想通り!
「化粧までしてんの?」
「……うん。女子大生はお化粧がステータスって言うじゃん?
美羽と特訓したんだー。」
「ふーん。」
「景のスーツも楽しみ!」
「……なんか、行かせたくねぇな。」
「へ?」
景は「ごちそうさま」と言って手を合わせると、
私のそばへ近づいてきた。