私とキスと横恋慕。



「景!できたよ!」

「ああ。」


そうだ…
あの話、してみよう。


食卓に並べられたアメリカンなステーキの前に座る。


「いただきます!!」
「いただきます。」

ステーキはなかなかのうまさだった。


「沙々。」

「ん?」

「お前、友達できたか?」

「うん!一応ね!
一人仲良い子できたよ!」

「ふーん。今日俺も友達できてさ、
今週末フットサルの新歓に誘われたんだけど、お前も来る?」

「フットサル!?」


沙々は予想もしていなかったのか、
すごく驚いた顔で箸を止めた。



「他の大学の人も行っていいの?」


「ああ。一応インカレってやつらしくて。」
 

「へぇ~。おもしろそうだけど、女子も平気?
フットサルなんてやったことないよ?」


「大丈夫、大丈夫。
初心者歓迎だし、試合は男女で分かれてやるとこらしいし。

その友達誘って来いよ。
短大のサークルって種類も規模も小さいんだろ?」


「うん、まぁ…。
じゃあ行ってみよっかな…。」


沙々は不安そうに俺の提案に乗った。




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