私とキスと横恋慕。
沙々side
***
週末ーーー
A大内・体育館
「うわー、おっきい!広い!」
「ホントだね…。」
入学式で友達になった美咲ちゃんと私は、
今、景に誘われたフットサルサークルの新歓に来ています。
教室だけじゃなく、体育館まで大きくてピッカピカ。
私も美咲ちゃんも驚愕している。
「今日は来てくれてありがとうね。」
「全然!看護大じゃあ男子との出会いないしね☆」
「アハハ…」
美咲ちゃんはなかなか積極的。
「沙々も!彼氏作ろうね~♪」
「う、うん…!」
そう、入学式の夜、新歓に行くと決めてから景からされたもう一つの提案。
私が景と付き合ってることは秘密っていう設定。
景は面白いものが見れるから、とか言ってたけど、
私はまた付き合ってるのを秘密にしなきゃいけないのは嫌だった。
嘘つくの下手だし、美咲ちゃんにも申し訳ない。
でも景が今夜ごほうびくれる、なんて言うから…
はい、下心でまんまと釣られました。