私とキスと横恋慕。
「あ、あの集団かな。」
美咲ちゃんが指差す方には、サッカーボールを持った集団。
「そうだね!きっと。」
1/3くらいが女の子だった。
ちょっとホッとする。
「沙々の男友達ってどれ?」
「んーっと、あ!いた!け…「おっ、君たち新入生!?」
景を呼ぼうとした瞬間、
後ろから男の人に声をかけられた。
「はっ、はい!そうです!」
「女の子大歓迎だよ~、いらっしゃい!
ささ、こっちおいで~。」
「あの、私たち…い、インカレ…」
なんか緊張してうまくしゃべれない…!
「あのー、先輩。」
私が縮こまっていると、美咲ちゃんがハキハキとその先輩に話しかけた。
「ん?」
「私たち他大なんですけど、大丈夫ですか?」
「ああ、もちろん!
女の子は半分くらいインカレだよ。
それに君たちみたいな可愛い子なら、もっと大歓迎!」
「よかったです。
よろしくお願いします。」
美咲ちゃんはニッコリ返事をすると、
「行こ」と私の手を握ってくれた。
あぁ、なんか緊張解けたかも…
私と美咲ちゃんはその集団の中に入っていった。