私とキスと横恋慕。



「と、とにかく!お酒もタバコもほどほどにね。」

「「「はーーい」」」


ふふっ、なんか素直で可愛いな。


景と私がサークルの方に戻ると、
「あの人たち誰?」
「沙々ちゃんって何者!?」
と、みんなに聞かれた。

まさか景の不良仲間、なんて言えないし…


私は愛想笑いで誤魔化した。



準備も整い、みんなのグラスに飲み物がつがれていく。

私はオレンジジュースを選んだ。


私の隣にはもちろん美咲ちゃん。

景の方を見ると、割と女子に囲まれているようだった。

嫉妬のモヤモヤが身体中に広がるのをなんとか抑える。



「じゃあ、場も整ったので……

かんぱーーーい!!!」


幹事長の先輩の掛け声で、
みんながグラスをカチカチと合わせた。


飲み会の場はどんどん盛り上がっていった。




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