私とキスと横恋慕。
「んんっ……け、い……」
「好きだよ、沙々。」
ああ、なんて幸せなんだろう。
家ではずっと一緒にいる生活になったけど、それでも全然足りない。
もっと一緒にいたい…。
どんどん好きになっていく。
私が知らない私が生まれては育っていく。
「景…」
キスの嵐が止み、
私たちはお互い見つめ合う。
「これがごほうび?」
「まだ。」
景はいつもみたいに不敵な笑顔を浮かべた。
「夜はこれからだよ。」
ドキッ…
あー!
やっぱり、ドキドキさせられっぱなしだ!
きっと一生景には敵わないんだろな…。
そんなことを思った、春の一夜。
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おまけFin
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