私とキスと横恋慕。




「美羽、大丈夫!

桐山は…なんつーか、口げんか仲間的な?

絶対私のこと好きにならないよ。

私も、ね。」



「うん。ありがと、沙々。」



私が笑うと、美羽も心なしかさっきより柔らかい表情になった。



「さー!ご飯食べよ。」


「いただきまーす」
「いただきます。」


「…………」




その日、昼ごはんは喉を通らなかった。







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