私とキスと横恋慕。
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あー、また嫌な時間が来る。
「美羽ー」
「ん?」
放課後、帰ろうとする美羽を引き留める。
「お願い!日直の仕事付き合ってー」
「ごめん、これから塾で……」
「……うー…」
美羽がいれば桐山来ないかもしれないし、
それか桐山と美羽の仲深められるかもしれないのに。
あれ、私どうしたいんだ?
美羽と桐山が上手くいけばいいのか…?
「ごめんね、沙々。
今週ちょうどいそがしくて…」
「ううん…無理言ってごめん。
また明日ねっ。」
「また明日!」
美羽は笑顔で私に手を振って帰っていった。