私とキスと横恋慕。




****



あー、また嫌な時間が来る。


「美羽ー」


「ん?」



放課後、帰ろうとする美羽を引き留める。



「お願い!日直の仕事付き合ってー」


「ごめん、これから塾で……」


「……うー…」



美羽がいれば桐山来ないかもしれないし、

それか桐山と美羽の仲深められるかもしれないのに。




あれ、私どうしたいんだ?


美羽と桐山が上手くいけばいいのか…?




「ごめんね、沙々。

今週ちょうどいそがしくて…」


「ううん…無理言ってごめん。

また明日ねっ。」


「また明日!」





美羽は笑顔で私に手を振って帰っていった。






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