私とキスと横恋慕。
「俺は竹内のことは好きにならないよ。」
「なんで……」
「…………」
桐山は遊んでた私の髪にキスを落とした。
「柔らけぇ髪。」
心臓がバクバクと音を立てる。
自分の心臓がこんなに早く動くなんて今まで知らなかった。
「沙々……」
絡めとるみたいな桐山の視線に私はもう動けない。
桐山が私を見て、フッと笑った。
今日は妙にたくさん笑うよね。
なんで機嫌いいの…?
私は桐山の胸に自分のおでこをつけた。
あー、もう、確信犯じゃん。