私とキスと横恋慕。
「っハァハァ……」
苦しかった…
「キスの時だけは素直なのな。」
「っ……!!」
「もしかして俺のこと好きなん?」
「違う!違うわ、バーカ。」
「図星……?」
桐山はまた楽しそうに笑ってる。
「違うよ!そもそも私、つり目の人タイプじゃないしー」
「分かってるって。冗談だよ。」
桐山は顔をそらして机の方に行き、二人分のカバンを持った。
「帰んぞー」
「ちょ、勝手に!」
ごめん……、美羽。
「待てー!キツネー」
私は先に歩く桐山の背中にパンチした。