私とキスと横恋慕。
私と不良とケンカ
日直4日目
やはり桐山は私にばかり話しかけてきた。
そのたびに美羽の表情が陰るのを感じていたけど、
内心私は桐山に話しかけてもらえて嬉しかった。
我ながらなんて酷いやつだと思った。
***
放課後-―-
日直の仕事が終わる頃、また私と桐山は二人きりになっていた。
「よし、終わった~」
「じゃあ帰るか。」
桐山が荷物を持って教室の入り口へ歩いていく。
あれ、ちょっと身構えてたのに…。
キス
ないのか…。
いやいや!
なんか私、キスするのが日常みたいになってる!
なにそれ、私きも!
「…っ待って!今行く!」
「あーあ、おもしろ。」
「へ?何が?」
「なんでもー。」
桐山はなんだか楽しそうだった。