私とキスと横恋慕。




「桐山ってなんでそんな頭いいのー?」


帰り道、そんなことを聞いてみる。


「別によくねぇよ。」


「いいじゃん!少なくとも私よりは。」


「勉強なんて覚えるだけじゃん。

逆になんでできねぇんだよ。」



うわ、コイツムカつくぜ。


覚えらんないからできないんだってば。




頼んだら…勉強教えてくれたりするかな…。


「ねぇ、きりや…「桐山じゃん!」



私の声は少しざらついた声に遮られた。


その声の方向を見ると、二人組の男子高生が立っていた。



この制服…


あんまりいい評判を聞かない男子校のだ。




桐山、知り合いなの…?



桐山の顔を見ると、無表情で彼らを見ていた。






< 40 / 277 >

この作品をシェア

pagetop