私とキスと横恋慕。
「桐山ってなんでそんな頭いいのー?」
帰り道、そんなことを聞いてみる。
「別によくねぇよ。」
「いいじゃん!少なくとも私よりは。」
「勉強なんて覚えるだけじゃん。
逆になんでできねぇんだよ。」
うわ、コイツムカつくぜ。
覚えらんないからできないんだってば。
頼んだら…勉強教えてくれたりするかな…。
「ねぇ、きりや…「桐山じゃん!」
私の声は少しざらついた声に遮られた。
その声の方向を見ると、二人組の男子高生が立っていた。
この制服…
あんまりいい評判を聞かない男子校のだ。
桐山、知り合いなの…?
桐山の顔を見ると、無表情で彼らを見ていた。