私とキスと横恋慕。
「久しぶり。」
あ、やっぱ知り合いなのか。
二人組は私を一瞥すると、
「彼女?」
と聞いた。
「違うって。」
桐山が言うと、素直に二人は「ふーん」と言って認めた。
しばらく話を聞いていると、どうやらこの3人は同じ中学の仲間だったらしいことが分かった。
まぁ、つまりは元不良仲間。
しばらくすると、二人のうち一人がタバコをくわえた。
え…タバコ…
止めるべきか迷ったけど、桐山と違ってなんか怖くて、しり込みしてしまった。
「桐山も吸う?」
「いらね。」
「何、やめたの?」
「そ。なんちゃらって病気になるって。」
桐山は一瞬私を見て、また彼らの方を向いた。
うわぁ、あの会話覚えてたんだ…。
なんか嬉しい。
その時、明らかに二人組の機嫌が悪くなるのを感じた。