私とキスと横恋慕。
「痛い?」
「だから平気だって。」
上から見ると、意外なことにいろいろ気づく。
桐山って割とまつげ長い。
髪もふわふわの猫っ毛だ。
なんか……可愛い…。
私がクスッと笑うと、桐山が下にいるのに、見下すような目で私を見た。
「何。」
「いや、フフッ…桐山ってなんか可愛いなって。」
「んなわけねーだろ。」
「ううん。可愛いよ。」
あれ違うかな。
可愛いって言うか…なんかギュッとしたくなる感じ。
何て言うんだっけ、こういうの。
私は答えを探すように桐山と見つめあった。