私とキスと横恋慕。




「痛い?」


「だから平気だって。」



上から見ると、意外なことにいろいろ気づく。


桐山って割とまつげ長い。

髪もふわふわの猫っ毛だ。


なんか……可愛い…。



私がクスッと笑うと、桐山が下にいるのに、見下すような目で私を見た。



「何。」


「いや、フフッ…桐山ってなんか可愛いなって。」


「んなわけねーだろ。」


「ううん。可愛いよ。」



あれ違うかな。


可愛いって言うか…なんかギュッとしたくなる感じ。


何て言うんだっけ、こういうの。



私は答えを探すように桐山と見つめあった。






< 47 / 277 >

この作品をシェア

pagetop