私とキスと横恋慕。
「そろそろ帰るぞ。」
「うん…。」
辺りがすっかり暗くなった頃、桐山は私を膝から下ろしてそう言った。
なんか…あっという間だった。
でも時間に関係なく、私の胸には罪悪感が広がっていく。
息が白くなることでごまかして、ハアっとため息をついた。
明日も放課後また会ってくれるだろうか。
朝話しかけてくれるだろうか。
キス……明日もしたい。
明日も明後日も。
きっと隠し通すから。
美羽を傷つけないよう頑張るから。
だから…そばにいてほしい。
でも翌日、それは私にとって人生で一番後悔する日となる。