私とキスと横恋慕。
昼休み――
いつも通り美羽、七美、立夏、私は自習室でお弁当を広げる。
「いただきまーす」
「あ、七美、あの曲聞いた?」
「聞いた聞いた!」
みんなでワイワイと話す中、
美羽だけがお弁当も開かず、黙ったままだ。
「美羽、大丈夫?もしかして体調悪い?」
「…………」
美羽は今にも泣きそうな顔で私を見た。
心臓に何かが突き刺さったみたいに感じた。
「………どうしたの?」
「…私……
私、どうすればいいのか……うっ…ううっ…」
とうとう美羽は泣き出してしまった。
私と七美と立夏は突然泣き出した美羽に驚いて、呆然とするしかできなかった。