私とキスと横恋慕。




次の日から桐山は私に話しかけてこなくなった。


事務連絡のときも、もう私の名前を呼んだりしない。


5日目、最後の日直の仕事は一人で終わらせた。






翌月曜日の昼休み、今日は桐山と帰るのだと、美羽が嬉々として話していた。


放課後、本当に二人は一緒に帰っていった。









私の願い事は叶った。


なのに、「よかったね」という言葉を美羽に掛けることは出来なかった。



季節は12月。



クリスマスが近づいていた。






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