私とキスと横恋慕。
「じゃあね~」
「バイバイ、沙々!」
「うん。バイバイ。」
美羽は桐山と一緒に帰るのかと思ったけど、いつもの仲良しグループと帰っていった。
一方、私は今週1週間日直の仕事をしなくてはいけないので、
日誌を適当に埋めていた。
『一日の感想』ねぇ…。
「ハァー…」
って、いかんいかん!
ため息なんかついて!
これじゃあすぐに美羽に怪しまれちゃう。
美羽と桐山のこと以外で……
『…………定期テストも近いので、家に帰ったら復習しようと思います。』
ま、こんなものでしょう。
私はパタリと日誌を閉じた。