私とキスと横恋慕。




内心ガッカリしている自分に気づいた。


桐山が何かひどいこと言ってれば良かったのに…。



とんでもないことを考えているのにハッとなり、自分がみじめでならなかった。



「美羽、今日!今日行こう!」


「え、今日…大丈夫だけど…

どうしたの?急に。」


「あ、いや、なんか

服見るの楽しみで!」


「そっか!ありがとう。」


「……ううん……」




心からお礼を言う美羽の姿にさらに心が痛くなる。


こんな自分…嫌いだ。

大嫌い…っ



私が近づくなって桐山に言ったんだ。


いつまでも引きずって卑屈でいるのなんて絶対やだ!!


ポジティブ!



私は早く桐山への恋心を絶とうと心に決め直した。





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