私とキスと横恋慕。
「あり……がと
でもなんでこんなこと…」
「うーん
8割はこの間『レベルの低い女』とか言って、さらにケンカにまで巻き込んだお詫び。
もう2割は……下心、かな。」
「プッ…正直に言ってるし!」
「別にいいだろー!」
あぁ、御岡くんってやっぱいいやつだ。
なんだかんだ私の気持ちも明るくなった。
「じゃ、またな。
クリスマスじゃなくても電話していいから。」
「うん。ありがとう。」
御岡くんが手を振ったので、釣られて私も手を振る。
私はその後、コートのポケットの中でノートの切れ端を握りしめて
まっすぐ家に帰った。