私とキスと横恋慕。
「っ…」
そこには今会いたくない人No.1の桐山が立っていた。
最悪…
私は桐山と逆の方を不自然じゃないように向いて、既にきれいにした黒板の下側をまた磨いた。
早く出てってよ~…
「届かないの?」
ドキーッ
いきなり声をかけられ、心臓が飛び出すくらいビックリした。
「な、何か?」
振り向いてみると、桐山は口をへの字にして私を見ていた。
いや、"睨んでいた"の方が正確かな…。
「上の方。届かねぇんだろ。」
なんか言い方にトゲがある。