私とキスと横恋慕。
「ねぇ、クリスマス
美羽のこと置いて私のところ来たの?」
「飲み物買うついでだ。」
「ブッ…」
「なに笑ってんだよ。」
「『行かせたくない』とか言ってたくせに。」
「うっせ。」
私が声を出して笑っていると、桐山も優しく微笑んだ。
いつの間にこんなに柔らかく笑うようになったんだろう。
私は桐山の肩に自分の頭を乗っけた。
あったかい。
大丈夫。
絶対に隠し通す。
今度こそ、絶対に。
その日、親友の裏切りを私は再開した。