私とキスと横恋慕。
『えっ、桐山!?』
声裏返ってるし。
『た、確かに桐山って怖いよね…。』
なんだ…
俺は心からガッカリしている自分に気づいた。
「えー、なんでみんなそんなこと言うの!?」
「美羽はあいつのこと大好きだね。」
「そっ、そんなんじゃないってば…」
『お似合いだよ!美羽たち。』
なぜか松永の言葉ばかりが抽出されて聞こえる。
竹内の好意を知っても何も感じなかった。
それよりも、松永になんとも思われていないことの方がショックだった。
俺はそのあと授業をサボった。