私とキスと横恋慕。
「ほどほどにね~」
竹内が安心したように笑ったのを見て、沙々は竹内以上に安心した顔で笑った。
柄にもなく嘘をついたりするから内心ビクビクしているんだろう。
「ほんと…お前って…」
可愛いな。
「…………」
「ん?何?桐山」
「なんでもねー。」
俺はふっとため息をこぼして、自分の席に戻った。
俺も自分を隠すのが下手になったもんだ。
それに昔の仲間にも、表情が柔らかくなった
なんて言われる。
どれもこれも沙々に会ったせいだ。