【完】『ふりさけみれば』
そうやってロケに来ると、ほとんどサポートしたのは彩である。
紹介される店は彩か関藤の行き付けがほとんどだが、
「どこかオススメの店ってないですか?」
というと顔の広い一慶の知っている店が登場した。
きぬかけ道のバウムクーヘン屋、三条小橋の豆菓子屋、織部寺のそばのケーキ屋に西陣のレストラン…という和洋問わず守備範囲が広かっただけに、
──これだけ詳しかったら番組作れそうだな。
といい、深夜の三十分の枠だがみなみは司会まで任されるようになった。