奏で桜
「…ヒイロ。もう大丈夫だよ。
貴女が怖がっていたものはぜーんぶ
私が取り除いてあげたから。
だから、もう安心していいよ。
…ほら。ちゃんとヒイロに謝って?」
「…なひゃ、い。ごめ…ゃい。」
「ねぇ…聞こえないよ、それじゃあ。
…ほら。もっとちゃんと
謝りなさいな。」
「…っ!!
ごめんなひゃい、ごめんなひゃい、ごめんなひゃい、ごめ、んなひゃい、
ごめんな、ひゃい、ごめんなひゃい、
あ、が…げほ、げほ、ごめんなひゃい、ごめんなひゃ、い、ごめんなひゃい、ごめんなひゃい、ご、めんな、ひゃい、
ごめんなひゃいぃいぃ…!!」
彼女の手の力によって〝コレ〟
の頭部はミシミシと音を立てる。
彼女は〝コレ〟を完全に従えていた。
というより〝コレ〟は完全に
彼女の支配下にあったんだ。
表情が、全身が、ガクガクと震え、
もはや先ほどの男と同一人物だとは
思えないほどに。
「あらあら…。
そんなに震えちゃって。可哀想に。
…ねぇ、知ってる?
貴女が怖がっていたものはぜーんぶ
私が取り除いてあげたから。
だから、もう安心していいよ。
…ほら。ちゃんとヒイロに謝って?」
「…なひゃ、い。ごめ…ゃい。」
「ねぇ…聞こえないよ、それじゃあ。
…ほら。もっとちゃんと
謝りなさいな。」
「…っ!!
ごめんなひゃい、ごめんなひゃい、ごめんなひゃい、ごめ、んなひゃい、
ごめんな、ひゃい、ごめんなひゃい、
あ、が…げほ、げほ、ごめんなひゃい、ごめんなひゃ、い、ごめんなひゃい、ごめんなひゃい、ご、めんな、ひゃい、
ごめんなひゃいぃいぃ…!!」
彼女の手の力によって〝コレ〟
の頭部はミシミシと音を立てる。
彼女は〝コレ〟を完全に従えていた。
というより〝コレ〟は完全に
彼女の支配下にあったんだ。
表情が、全身が、ガクガクと震え、
もはや先ほどの男と同一人物だとは
思えないほどに。
「あらあら…。
そんなに震えちゃって。可哀想に。
…ねぇ、知ってる?