奏で桜
2
〝もう貴方は要らないわ。
二度と私の前にその姿を現さないで頂戴。
…さようなら。
戯れ言ばかりの元従者さん…〟
…私は部屋の片隅でうずくまる
ような姿勢をとりながら、
〝あの日、去り際に放った言葉〟を
録画したものを何度も見つめ直すように
思い出していた。
酷いことをしたとは思っているが
後悔はしていない。
遅かれ早かれ、こうなると
わかっていたからだ。
仕方のないことだったからだ。
でも…
〝やっぱり…気持ちのいいことではないな…〟
二度と私の前にその姿を現さないで頂戴。
…さようなら。
戯れ言ばかりの元従者さん…〟
…私は部屋の片隅でうずくまる
ような姿勢をとりながら、
〝あの日、去り際に放った言葉〟を
録画したものを何度も見つめ直すように
思い出していた。
酷いことをしたとは思っているが
後悔はしていない。
遅かれ早かれ、こうなると
わかっていたからだ。
仕方のないことだったからだ。
でも…
〝やっぱり…気持ちのいいことではないな…〟