奏で桜
〝籠の中の鳥のようであった〟
『籠の中の鳥のようであった。』
「…って、あなたは
考えていそうね。」
彼女は妖しげな瞳を
して薄く微笑んだ。
「…。」
「…図星かしらね。」
…そう言うと、暫く黙り込み、
また言葉を続けた。
「…ねぇ、アル。
お願いがあるの、聞いてくれる?」
「…僕に出来ることならば…。」
「また外の世界のおはなしを
して欲しいの。
私ね、貴方のおはなしを
聞くこと結構好きなのよ?
だから…お願いできるかしら?」
『籠の中の鳥のようであった。』
「…って、あなたは
考えていそうね。」
彼女は妖しげな瞳を
して薄く微笑んだ。
「…。」
「…図星かしらね。」
…そう言うと、暫く黙り込み、
また言葉を続けた。
「…ねぇ、アル。
お願いがあるの、聞いてくれる?」
「…僕に出来ることならば…。」
「また外の世界のおはなしを
して欲しいの。
私ね、貴方のおはなしを
聞くこと結構好きなのよ?
だから…お願いできるかしら?」