奏で桜
ーあれから更に数日が経過した夜…。
その日もまだ〝いつかの暗闇〟
は続いていた。
このような夜をもう何度
過ごしてきたのだろう。
…唯一、変わるのはあの月の形
くらいであろうか。
「…本当にいいの?」
彼女はしおらしい面持ちを
見せながら尋ねる。
僕は諭すように〝勿論〟と答えた。
「…でも吸っちゃったら、
もう元には戻れないのよ?
…いや、貴方の身体には何も
変化はないのだけれど、
…けど、もし貴方に
裏切られちゃったら、
私の気持ち的にもきっと
辛いだろうし…
あ…、別に貴方を信用してない
わけじゃなくてっ…。」
その日もまだ〝いつかの暗闇〟
は続いていた。
このような夜をもう何度
過ごしてきたのだろう。
…唯一、変わるのはあの月の形
くらいであろうか。
「…本当にいいの?」
彼女はしおらしい面持ちを
見せながら尋ねる。
僕は諭すように〝勿論〟と答えた。
「…でも吸っちゃったら、
もう元には戻れないのよ?
…いや、貴方の身体には何も
変化はないのだけれど、
…けど、もし貴方に
裏切られちゃったら、
私の気持ち的にもきっと
辛いだろうし…
あ…、別に貴方を信用してない
わけじゃなくてっ…。」